起源
Bacillus licheniformis
反応
NADH+H++O2 → NAD++ H2O2
形状
凍結乾燥物
比活性
50 units/mg 以上(タンパク質1 mg当りの国際単位)
単位の定義
pH7.0、30℃において1分間に基質 NADH 1μmolを酸化するに要する酵素量を1 unitとする。
保存方法
5℃以下で保存すれば、12ヶ月間活性の低下は殆ど認められない。室温でも少なくとも1週間は安定である。なお、凍結保存(-20℃)すれば、長期間安定に保存できる。
夾雑酵素
Catalase活性は認められないが、完全な消去が必要な場合はアジ化ナトリウムを10mM 程度共存下で使用する。
一般的性質
分子量 | 約 240,000 Da |
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至適pH | 6.5~7.5 |
至適温度 | 45℃ |
pH安定性 | 7.0~8.5 |
熱安定性 | 30℃以下 (pH7.5, 10 min)(但し、0.1% Bovine serum albumin共存下では安定性は10℃程度改善され、40℃以下となる) |
補酵素 | FAD、本酵素は本来FAD酵素であるが、反応液中にFADを別途に30μM程度共存させることにより活性は20~30倍に上昇する。 |
基質特異性 | NADH及びNADPHの何れにも作用するが、反応液中にFAD(約30μM)を添加することによってNADHに対する活性は20~30倍に上昇するのに比し NADPHに対する活性は2~3倍の上昇に過ぎず、FAD存在下での反応ではNADPHに比べNADHに対し約10倍の活性を示す。 |
Km値 | 3.2×10-5M(NADH) 6.7×10-6M(FAD) |
活性測定法
基質NADHの減少に伴う340 nm での吸光度の減少を測定して算出する。光路 1 cm のキュベット中に 250 mM リン酸緩衝液(pH7.0) 0.6 ml、2 mM NADH 0.3 ml、1 mM FAD 0.1 ml、及び蒸留水 1.9 mlを加え、30℃に平衡化後、約 0.2 unit/mlの酵素液 0.1 ml を加えて直ちに反応を開始し、反応液からNADH及び酵素液を蒸留水で置き換えた溶液を対照として 340 nm での初期吸光度減少(反応開始後30~90秒間の1分間のΔA340)を読み取り、活性は
計算式:
unit/キュベット | = ΔA340/min×3÷6.22 |
3 | = キュベット中の液量(ml) |
6.22 | = NADHのミリモル分子吸光係数 |
による算出する。なお、酵素の希釈としては 0.1%Bovine serum albuminを含む緩衝液(例えば30 mM リン酸緩衝液、pH7.5)を使用する。
文献
特許: 特公平 07-108219
包装単位
5 units, 25 units