起源

Pseudomonas testosteroni

化学式

3α-Hydroxysteroid	3-oxosteroid

形状

凍結乾燥物

比活性

90 units/mg 以上（タンパク質1 mg当りの国際単位）

単位の定義

pH8.9、25℃においてNADの存在下、1分間に基質Androsterone 1μmolを酸化するに要する酵素量を1 unitとする。

保存方法

5℃以下で保存すれば、12ヶ月間活性の低下は殆ど認められない。室温でも少なくとも1週間は安定である。
なお、凍結保存（-20℃）すれば、長期間安定に保存できる。

夾雑酵素

Malate dehydrogenase	< 0.01%
Lactate dehydrogenase	< 0.01%
Alcohol dehydrogenase	< 0.01%
β-Hydroxysteroid dehydrogenase	< 0.5 %

一般的性質

分子量	約 37,000 Da
至適pH	10.2～10.5
至適温度	50℃
pH安定性	6.0～9.5 （30℃, 17hr）
熱安定性	50℃以下（pH7.2, 10min）
Km値	6.7×10-6M（Androsterone） 8.3×10-6M（Na-cholate） 6.7×10-5M（NAD）

用途

胆汁酸の定量

活性測定法

光路 1 cm のキュベット中に100 mM ピロリン酸緩衝液（pH8.9） 1.0 ml、15 mM NAD溶液（pH7.0～7.5） 0.2 ml、蒸留水 1.6 ml、及び酵素液 0.1 ml（約 0.4 unit/ml）を加え、25℃に平衡化後、4 mM Androsterone-メタノール溶液 0.1 ml を加えて直ちに反応を開始し、対照の蒸留水に対して 340 nmでの初期吸光度増加（反応開始後 30～90秒間の1分間の ΔA340）を読み取り、活性は
計算式：

unit/キュベット	= ΔA340/min×3÷6.22
3	= キュベット中の液量（ml）
6.22	= NADHのミリモル分子吸光係数

により算出する。なお、酵素の希釈としては 0.1% Bovine serum albuminを含む緩衝液（30 mM リン酸緩衝液、pH7.2）を使用する。

包装単位

10 units, 50 units